赤十字健康講演

福島県には東日本大震災による地震や津波により被害にあわれた方や福島第一原発事故により避難されている方が多くいます。また県民の皆さんの中には、普段健康に不安を感じている方も多くいらっしゃいます。そのような皆さんの健康に対する不安を軽減し、病気の予防や健康増進に寄与することを目的として、専門家や医師による「赤十字健康講演」を開催しました。

開催実績


赤十字健康講演では、健康や病気などの専門家の方による講演や、赤十字活動紹介DVDの上映、ハンドマッサージなどのリラクゼーションも実施しました。

講演では、福島赤十字病院の精神科神経科部長の菅野智行先生や糖尿病代謝科部長の佐藤義憲先生から、それぞれ「災害による心理的影響とこころのケア」、「糖尿病の予防と治療」について解説いただきました。また、京都にある「公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター」の宇野賀津子先生に何度も福島県に足を運んでいただき、「低線量放射線の人体への影響と食の重要性」についてお話をいただきました。
開催にあたっては、化粧品会社の皆さん、他県支部の健康生活支援講習指導員や赤十字奉仕団の皆さんにも協力をいただきました。

プレゼンテーション資料
低線量放射線の生体への影響と食の重要性 [PDF]
公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター 基礎研究部 インターフェロン・生体防衛研究室長の宇野賀津子先生が使用されたプレゼンテーションを、先生のご厚意でそのまま掲載させていただきます。
赤十字健康講演開催実績 [PDF]
「赤十字健康講演」は2011年10月よりスタートし、福島県の各地で2014年3月まで計11回開催されました。

日赤福島県支部担当職員のコメント


■ 実施背景
 東日本大震災では地震、津波のみならず国内初の原発事故が発生しました。多くの県民には放射線に関する知識がない状況であったために、ほとんどの方が放射線に対する不安を強く感じていました。正しい放射線に対する知識や健康に過ごす知識が必要な時でした。

■ 被災状況
放射線に対する正しい知識が伝わらずに福島県民に対する風評被害も出て来ていました。

■ なぜ赤十字健康講演を始めたか?
放射線に関する情報がたくさん出始めたが、未だわからないことが多く、どの説が正しいのか判断に迷うこともあり、福島県民は不安な毎日を送り、放射線の正しい情報とアセスメントを必要としていました。そこで各方面で評価の高かった宇野先生に講演をお願いしました。

■ 被災者の状況
放射線に対する正しい情報、知識を必要としていました。また、風評被害への問題も発生していました。

■ 良かった点
宇野先生の分かり易い説明を皆さん理解し、前向きな気持ちになれた人が増え、少し安心してもらえたと考えます。

■ 困難だった点
県内の皆さんはそれぞれに放射線に関してのことを勉強していたので、大分理解していただけたと考えますが、県外の方や県外に避難した福島県人に、この様な講演会が行われることは少なかったです。県外でこそ、たくさん講演会を行って、全国の方に福島の現状を知っていただき理解していただきたいと思います。断片的なニュースにより、全国の人は未だに福島に対して偏見を抱いていると考えます。風評被害を少なくするためにも、もっと全国で宇野先生の講演会を開催する機会があればと考えます。