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CBRN緊急事態における事前対策ワークショップ
ワークショップに参加した感想

2017/03/03

次の項目について参加者から感想をいただきました:

  • 今回のワークショップでは、座学、実技演習、デモンストレーションなどが織り交ぜられていましたが、どのような印象を持ちましたか?
  • あなたの国での原子力災害への備えはどのような状況にありますか?もし原子力災害が発生した場合、あなたの赤十字・赤新月社はどのような対応をすることになりますか?
  • 今回のCBRNワークショップ全体について感想をお願いします。

Jae Ryul Kim氏
Deputy Head Disaster Relief
大韓赤十字社

1. ワークショップは座学と実技のバランスがよく取れていたと思います。ワークショップ参加前に提示された参考文献を読み、CBRN災害への備え・対応・復興活動の全体像を理解することができました。そして実際にワークショップに参加することで、特に政策レベルや、起こるかもしれないCBRNハザード(危険)/災害への備え・対応において何をすべきか知識が深まりました。また、オーストリア赤十字社による放射線・放射能測定装置や防護服の使い方についてのデモンストレーションは、とても実践的なものでした。ただ、参加者全員が実際に防護服を着たり、測定装置を使うことができればもっと良かったと思います。IAEAとオーストリア政府を訪問したことも、主な利害関係者との協力・連携の重要性を理解する上で、私にはとても役立ちました。
2. 韓国ではこれまでCBRN災害はあまり発生していません。しかし、我が国でもそのリスクは高まりつつあります。化学事故やMERS、SARS、鳥インフルエンザといった伝染病が近年増えているためです。さらに、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故を目の当たりにし、韓国国民は自分達も将来同じような惨事に直面するかもしれないと、感じつつあります。この懸念と不安は、昨年朝鮮半島南部でマグニチュード5.0を超える地震が発生した際に高まりました。この地域には韓国のほとんどの原子力発電所と石油化学コンビナートがあります。これに対応して、韓国政府は建築基準法の強化を決定しました。特に耐震建築物申請の範囲と程度が拡大されます。大韓赤十字社もまた、CBRN災害への備えと対応の重要性を積極的に説いています。
3. 全体として、今回のワークショップは大いに助けとなるものでした。地震、津波、台風などいわゆる「従来型の自然災害」が原子力発電所や化学コンビナートなどに悪影響をおよぼすことで、複合災害を引き起こす可能性がこれまでになく高まっている中、私達がこの問題への国際赤十字の取り組みを感じ取る上で、とても良いタイミングで今回のワークショップは開催されました。

Mohamed Hafez Zakaria氏
Emergency Response team member
Volunteer
エジプト赤新月社

1. CBRNという、私達の赤新月社にはあまり馴染みのない内容のワークショップに今回初めて参加したのですが、すばらしかったと思います。ワークショップではとても多くのことを経験し、たくさんの情報を得ました。私達の赤新月社で取り組むためのリソースを構築し始めるには、十分な量です。ワークショップのプログラムに盛り込まれていた実技とデモンストレーションは、CBRNについての簡潔ですぐれた導入セッションであり、緊急時への備えとCBRNについての様々なポイントを網羅していました。CBRN災害時の状況がどのように進行し、またそれをどのように管理し得るのかについて役立つ情報が提供されていました。
2. 私達はまず、関連当局である国防省および救急当局と、そしてICRCとコンタクトを取りました。エジプト赤新月社がCBRN緊急事態で提供できる具体的な役割についてはまだ議論が必要ですが、IFRCとその他の赤十字・赤新月社からさらに支援が必要なのは確実です。エジプトに戻ってから、エジプト赤新月社の幹部向けにワークショップの報告をしました。そして、CBRNに関する提案を文書で行いました。CBRNワークショップについては、次回の緊急事態への備えのためのトレーニングで紹介する予定です。
3. ワークショップはすばらしかったです。座学と実技の両方があったのはよかったですが、介入や標準作業手順については、もっと詳しい説明が必要だったのではないでしょうか。申し上げたようにワークショップはすばらしく、よく管理されていたので、ネガティブな感想はありません。また、日本赤十字社やアメリカ赤十字社など姉妹社からの経験共有は、私達にとってはとても役に立つものでした。IFRCおよび主催されたオーストリア赤十字社のご苦労に感謝申し上げます。今後はワークショップに参加したその他のパートナーとともに、さらに実りある仕事ができればと思っています。