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わかりやすいプロジェクト特別プレゼンテーション

特別プレゼンテーション「MESSAGE FROM THE FUTURE」

日本赤十字社では、「わかりやすいプロジェクト(国会事故調編)」(以下、わかりやすいPJ)と連携し原子力災害に関する情報発信を行っています。第3回原子力災害対策関係国赤十字社会議では、「-MESSAGE FROM THE FUTURE - Findings from Fukushima Experience -」と題して特別プレゼンテーションを行っていただきました。また、わかりやすいPJの方々に、プロジェクトの立上げから今回の発表に至る経緯や、プレゼンテーションの準備段階の活動、参加メンバーの思いなどについてお話を伺いました。

プレゼンテーションサマリ


今年6月、日本赤十字社と共同で「The 1st Step from Fukushima Project」を立ち上げました。
このプロジェクトの一環として、8月に原発事故を福島からみた視点と「国会事故調報告書」には書かれていない事実 を理解するために、3.11に実際に関わった方たちのお話を聞くワークショップを福島で開催しました。
ワークショップではいろいろな事実を聞くことができました。多くのお話が、原子力災害に対する事前の備えがなかったことが、結果として原発事故直後の被害と混乱をより大きくする原因につながったことを物語っていました。例えば、日本赤十字社の災害医療救護チームは、原子力災害時の活動ガイドラインがなかったため、被災者に十分な救護活動を提供することができませんでした。

わかりやすいPJ 高校生チーム プレゼンテーションの様子
プレゼン当日の高校生メンバー
わかりやすいPJ 高校生チームと日赤社長
高校生メンバーと日本赤十字社近衞社長

また、福島の方たちが現在直面している多くの困難な状況も聞くことができました。震災関連死者数が地震や津波を直接の原因とする死者の数を上回ったことを知りショックを受けました。いつ帰れるか見通しがつかない中での仮設住宅での長い生活が、被災者の生活を脅かしています。
他にも福島での複雑で難しい状況を知ることになりました。福島では、人間関係を壊しかねないことから3.11について話さないことが当たり前になっています。そして3.11について関心が無くほとんど忘れられつつある日本のほかの地域と同じように、福島においても3.11は人々の記憶から消えつつあります。福島の方々が3.11に関する話題を避けたい気持ちは理解できます。
でも同時に、同様の事故を繰り返さないためには、事故のことを忘れないようにすることが大切です。
福島第一原発事故の教訓をすべての人類が共有できる遺産とするためには、私たちの経験を話し合い伝えることが必要だと考えます。

また、発電所内での作業リスクが非常に高くなった3.11以降においても、高校を卒業した私たちと同世代の若者が、福島第一原発での仕事を選んでいることを聞いてショックを受けました。
なぜ?
事故は(私たちの同世代の)彼らのせいではないではないか?
大人の世代がやるべきなのではないのか?
「大人ができないなら、自分たちがやるしかない。」と、若い作業員が話していたと聞きました。
この言葉に私たちは目が覚めました。そして、私たちも福島における問題を「自分事」として考えるべきなんだと気づきました。私たち若い世代も、目の前の課題と向き合い始めなければならないのです。
今日の発表の目的は、福島の経験を説明することだけではなく、「The 1st Step from Fukushima Project」によって私たちのマインドセットがどのように変わったのかを伝えることです。福島での問題は、もう「他⼈事」として無視することはできない問題だと考えるようになったのです。

国際赤十字・赤新月社の皆さんに、原子力災害に対しての備えをお願いしたいと思います。皆さんが紛争や自然災害で人々を助けてきた経験や積み重ねてきた専門知識を、ガイドラインの作成に活かしてください。世界を変えていく連鎖を起す上で、皆さんがリーダーシップを発揮されることを期待しています。
私たち高校生は、今私たちにできることをします。私たちはこれからも、私たちや私たちの将来、そして世界に対して責任を持つために、自分たちは何ができるのかを考えて行動していきます。
 
プレゼンテーションスライド(英語のみ)[PDF]
 

特別プレゼンテーション ダイジェストビデオ(2014年10月27日)


特別プレゼンテーションが行われた様子を紹介した動画です。以下のリンクをクリックするとご覧いただけます。(4分30秒間)

特別プレゼンテーション(動画)