基調講演

基調講演

今回の会議の中では、3名の外部の方にご講演いただきました。初日の基調講演には、政策研究大学院大学客員教授の黒川清氏に「不確実性の時代 - 変化の原則」と題してお話をいただきました。また、最終日にはIAEA(国際原子力機関)のPat Kenny氏とICRP(国際放射線防護委員会)の伴 信彦氏から、それぞれの機関の原子力災害に対する取組みについてお話を伺いました。

Uncertain Times -Changing Principles-
現在、世界で起こっていること、特にこの10数年間で起こった変化について、黒川先生の見方を解説いただきました。また、福島第一原発事故で起こったことを国会事故調の報告をもとに解説いただき、技術災害への対応について期待される赤十字の役割についても言及されました。
 
黒川 清(くろかわ きよし)
政策研究大学院大学客員教授/日本医療政策機構代表理事/
グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)代表理事

東大医学部卒。69年渡米、79年UCLA内科教授。83年帰国後、東大内科教授、東海大医学部長、日本学術会議会長、内閣府総合科学技術会議議員(2003-07年)、内閣特別顧問(2006-08年)、WHOコミッショナー(2005-09年)などを歴任。国際科学者連合体の役員など幅広い分野で活躍。2011年12月に発足した「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)」では委員長を務め、これによりAAAS Scientific Freedom and Responsibility Award授賞(2012年)、Foreign Policyの100 Top Global Thinkers of 2012に選出。2014 年4 月、英国政府World Dementia Councilメンバーに就任。ブログ:www.KiyoshiKurokawa.com

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黒川氏講演

Radiological Protection in Nuclear Accident and Radiological Emergencies - Recommendation and Activities of ICRP -
放射線からの人の健康の防護に関するICRP勧告の目的について説明いただくとともに、放射線被ばく状況下での管理基準についても詳しく解説していただきました。また、原発事故後福島県で開催されている対話型セミナーの紹介を通して、被災者にとっての復旧とは何かについてお話いただきました。
 
伴 信彦(ばん のぶひこ)
東京医療保健大学 東が丘・立川看護学部 教授

東京大学医学部保健学科卒、東京大学大学院医学系研究科修士課程修。医学博士。動力炉・核燃料開発事業団、東京大学医学部助手、大分県立看護科学大学看護学部助教授などを経て現職。国際放射線防護委員会(ICRP)第1専門委員会委員、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)日本代表団 アドバイザー、厚生労働省、環境省等の公的機関の委員等を歴任。

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伴氏講演

International response arrangements to nuclear and radiological emergencies
IAEAが事故・緊急センター(IEC)を通じて調整を行っている原子力・放射線緊急事態への国際的な対応体制についてお話いただきました。
 
Pat Kenny
RANET Officer, IAEA Incident and Emergency Centre

IAEA事故・緊急センター RANET*担当官。原子力または放射線緊急事態発生時に援助要請があった場合に、国際援助を効果的に提供する体制がいつでも始動できるよう、RANET担当官として、RANETに参加登録済みまたは登録を検討中の援助条約締約国と緊密に連携。
 
*RANET(緊急時対応援助ネットワーク):「原子力事故または放射線緊急事態の場合における援助に関する条約」(援助条約)を履行するための運営ツール。


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Pat Kenny氏講演