第2回赤十字原子力災害セミナー開催報告
『逃れられない”いつか”のために、私たち高校生が今できること』
開催日:平成26年3月15日(土)
場 所:日本赤十字社本社「クロスラウンジ」ならびに正面玄関
『逃れられない”いつか”のために、私たち高校生が今できること』
開催日:平成26年3月15日(土)
場 所:日本赤十字社本社「クロスラウンジ」ならびに正面玄関
開催主旨
将来、原子力災害が再び起こった際に、自分が何をできるかを自ら考えることの大切さを若い人たちに学んでもらう。
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|セミナー概要|セミナーのダイジェストビデオ|セミナーの模様|
|セミナー概要|
|セミナーのダイジェストビデオ|
|セミナーの模様|
セミナー概要
(1)「避難所運営ゲーム」
(2)非常食の炊き出し兼昼食
福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任准教授
天野 和彦 様
わかりやすいプロジェクト(国会事故調編)高校生チーム
学生赤十字奉仕団
セミナーのダイジェストビデオ
セミナーが実施された様子を紹介した動画です。(約8分間)
以下のリンクをクリックするとご覧いただけます。
セミナーの模様
専門家による講演が中心となった第1回目とは趣を変え、今回は高校生主導によるセミナーとなりました。
1.災害避難体験
(1)避難所運営ゲーム
避難所運営ゲームは平成19年に静岡県によって開発されたゲームで、参加者が避難所の運営を疑似体験できるシミュレーションゲームです。

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災害が起き、学校が避難所として割り当てられたことを想定し、避難者を収容、そこで起きる種々の問題を解決していくという流れです。数人が1チームを組み、進行役が避難所での問題を読み上げ、他の参加者がどうすればよいか議論し、対応策を探っていきます。うまく解決できることもあれば、結局、答えが見つからないまま時間だけが過ぎていくこともあります。この場では答えが見つからなくとも、高校生のみなさんが考えるきっかけにしてくれればよいと考えます。
(2)炊き出し兼昼食

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昼食は普通のお弁当ではなく、日赤が避難所で実際に用いる資材を用いての炊き出しです。特殊な素材を用いた袋にお米と水を入れ、それを沸騰するお湯で満たした大きな窯に放り込んで約30分。防災ショップからご提供いただいた非常食用のシチューを載せて昼食としました。

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会場には避難所を想定した約1.5m x 2mの囲みが設置され、参加者が代わる代わるその囲みの中に入って避難所生活を疑似体験していました。
2.講演

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福島大学の天野和彦氏による講演。天野氏は東日本大震災の際、数千人の避難者であふれかえった郡山市の「ビッグパレットふくしま」の避難所運営を行った経験をお持ちです。先生の講演を聞きながら、高校生のみなさんは午前中に行った避難所運営ゲームの中で、どう行動すべきか再考していたようでした。
3.活動報告
最後に「わかりやすいプロジェクト国会事故調」高校生チームと、学生赤十字奉仕団の日頃の取り組みが報告されました。今日のセミナーをきっかけとして、参加する方が今後増えていくことを願っています。
以上
◆わかりやすいプロジェクト(国会事故調編)
「福島原子力発電所事故は終わっていない。不断の改革の努力を尽くすことこそが国民から未来を託された国会議員、国民一人一人の使命であると当委員会は確信する。」(2012年7月5日国会事故調報告書)。
私たち「わかりやすいプロジェクト(国会事故調編)」は2012年9月に発足した高校生・大学生・社会人有志による組織です。私たちは事実をまっすぐに見つめて内省と対話を積み重ねること、そのうえで未来に関わる選択と意思決定を行うことが、日本の未来にとって大切だと考えています。これまで勉強会やワークショップ、講演会などを開催し、議論や対話を重ねています。
◆わかりやすいプロジェクト(国会事故調編)高校生チーム
「将来の教科書に載るであろう福島原発事故を通して、“考える”大切さを感じ、1人1人意見を持ってほしい。そして、未来のために行動に移してほしい。」をテーマにさまざまな活動をしています。
セミナー実施協力
◆防災のセレクトショップ セイショップ(炊き出し材料提供)
◆防災ガール
◆赤十字奉仕団(炊き出し協力)
◆わかりやすいプロジェクト国会事故調 事務局(セミナー全般サポート)
◆原子力災害情報センタースタッフ(セミナー全般サポート)