2019年度の原子力災害対応基礎研修会開催について

2020/08/17

 日本赤十字社(以下、日赤)は、東日本大震災と福島第一原発事故での教訓を踏まえ、救護班要員等が放射線環境下での救護活動に安全かつ安心して従事できるよう、放射線に関する基礎知識及び放射線防護資機材の使用方法等を習得することをねらいとして、原子力災害対応基礎研修会を2014年度から実施しています。

 2019年度は、第3ブロック(東海・北陸)第5ブロック(中国・四国) 及び 第6ブロック(九州・沖縄)で開催しました。

 なお、第1ブロック(北海道・東北)は、新型コロナウイルス感染症対応のため、中止となりました。

令和元年度日本赤十字社原子力災害対応基礎研修会(第3ブロック)開催報告


 日赤は、静岡県支部との共催により、2019年6月7日(金)~6月8日(土)の2日間にわたり、静岡県支部において原子力災害対応基礎研修会を開催しました。

 今回の基礎研修会は、救護班要員(医師、看護師、診療放射線技師、事務職等)を対象とし、富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県及び三重県の各支部から計43名が参加し、原子力災害時の活動に必要な放射線に関する基礎知識や資機材の使用方法等を習得することをねらいに、講義やグループワークを行いました。また、静岡県から講師をお招きし、静岡県における防災計画等について講演をいただきました。


デジタル個人線量計の使用手法を学ぶ参加者

原子力災害医療アドバイザーの助言を得ながら
グループワークに取り組む参加者

デジタル個人線量計の使用手法を学ぶ参加者

原子力災害医療アドバイザーの助言を得ながらグループワークに取り組む参加者

<参加者からの感想や意見のご紹介>


●研修会全体

  • 放射線、救護班、災害医療、こころのケアなど内容が多岐にわたっているが、短時間でまとまった知識が得られる良い機会だった(医師)
  • 放射線の目に見えない怖さや身体への影響への不安が、今回の研修を通して軽減できたと思う(看護師)

●グループワーク(ケーススタディ)

  • 自分では考えられないような意見が、他のメンバーから出され参考になった(診療放射線技師)
  • グループワークで決められた時間内で決断していくのがよい訓練になった(看護師)

●放射線の基礎知識

  • 放射線の一般的な知識がとても勉強になった(医師)
  • 学んだことのない内容だったのでとても新鮮だった(看護師)

●原子力災害時における被災者とのコミュニケーション

  • 言葉使いや態度は大切と改めて感じた(医師)
  • 被災者の不安が大きい中で、活動中にどのようなコミュニケーションをとればよいのか学ぶことができた(看護師)

●資機材の使用方法

  • 実際にサーベイメータを触ることができてよかった(診療放射線技師)
  • 実習を見学して、原子力災害時の診療放射線技師の対応が理解できた(事務職)

令和元年度日本赤十字社原子力災害対応基礎研修会(第5ブロック)開催報告


 日赤は、愛媛県支部との共催により、2019年11月28日(木)~11月29日(金)の2日間にわたり、松山赤十字病院において原子力災害対応基礎研修会を開催しました。

 今回の基礎研修会は、救護班要員(医師、看護師、診療放射線技師、事務職等)を対象とし、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県及び高知県の各支部から計44名が参加し、原子力災害時の活動に必要な放射線に関する基礎知識や資機材の使用方法等を習得することをねらいに、講義やグループワークを行いました。また、愛媛県から講師をお招きし、愛媛県における原子力災害に備えた広域避難計画等について講演をいただきました。


サーベイメータの使用方法を学ぶ参加者

グループワークに取り組む参加者

サーベイメータの使用方法を学ぶ参加者

グループワークに取り組む参加者

<参加者からの感想や意見のご紹介>


●研修会全体

  • いずれの講義も大変勉強になった。日赤の原子力災害に対する取り組みがよく理解できた(医師)
  • 原子力災害時の救護活動についてイメージできた(看護師)

●グループワーク(ケーススタディ)

  • 活動基準である1mSvがどのくらいの量なのか改めて理解することができた(診療放射線技師)
  • 状況に応じて救護班としてどのように行動するか話し合い、非常に濃い内容を学ばせてもらった(事務職)

●原子力災害時の対応-原子力災害対策指針・医療体制等

  • 原子力災害対策が、国、地方でどのようにとられていて、それに対して医療機関、日赤の救護班がどのように活動していくかを考えることができた(看護師)
  • 診療放射線技師の役割が明確に示され。実際の災害が起きた時の想定がしやすかった(診療放射線技師)

●原子力災害時における被災者とのコミュニケーション

  • 一般の方へ原子力に関することをどのように説明するかを知ることができ、事故が起きた時、どのように活動しないといけなのか、また看護師としてできることは何かが理解できた(看護師)

●資機材の使用方法

  • デジタル個人線量計と防護服の使い方は、実際にやることで理解が深まった(看護師)

令和元年度日本赤十字社原子力災害対応基礎研修会(第6ブロック)開催報告


 日赤は、佐賀県支部との共催により、2020年1月24日(金)~1月25日(土)の2日間にわたり、唐津赤十字病院において原子力災害対応基礎研修会を開催しました。

 今回の基礎研修会は、救護班要員(医師、看護師、診療放射線技師、事務職等)を対象とし、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県及び鹿児島県の各支部から計31名が参加し、原子力災害時の活動に必要な放射線に関する基礎知識や資機材の使用方法等を習得することをねらいに、講義やグループワークを行いました。また、佐賀県から講師をお招きし、佐賀県における原子力災害医療体制及び地域防災計画について講演をいただきました。
 また、研修会終了後には、九州電力玄海原子力発電所の視察も行いました(希望者のみ)。


講義を聴く参加者

グループワークに取り組む参加者

講義を聴く参加者

グループワークに取り組む参加者

<参加者からの感想や意見のご紹介>


●研修会全体

  • 原子力災害時の救護活動の流れが理解できた(医師)
  • 原子力災害時の救護活動については、これまで学ぶ機会がなかったため、すべての講義、グループワークで多くの知識を得ることができた(看護師)

●グループワーク(ケーススタディ)

  • 原子力災害時に起こるであろう様々な場面を想定して行ったので、救護班としてどのように行動するかを考えることができた(看護師)
  • グループワークは学ぶことが多かった。グループワークを増やして考える機会を増やした方が良いと感じた(看護師)

●原子力災害時の対応-原子力災害対策指針・医療体制等

  • PAZ/UPZの意味を理解することができた。移動のタイミングや移動方法を知ることができた(看護師)
  • 原子力災害と聞いて救護班として何をしてよいのかわからなかったが、基本は通常どおりの活動だと聞いて安心した(事務職)

●原子力災害時における被災者とのコミュニケーション

  • 被災者との間に実際におこりえる場面を想定して行ったロールプレイは、実際のコミュニケーションの難しさに気づかされた(医師)

●資機材の使用方法

  • 実際に防護服を着脱するのを見ることができて、勉強になった。(看護師)
  • 定期的にデジタル個人線量計に触れて、実際にいつでも使うことができるようにしたい(診療放射線技師)

これまでに開催された「原子力災害対応基礎研修会」については、以下からご覧いただけます。

原子力災害対応基礎研修会について