平成29年度日本赤十字社原子力災害対応基礎研修会(第3ブロック)
開催報告

2017/08/14

 日本赤十字社(日赤)は、2017年6月16日と17日の2日間、福井市において、日本赤十字社原子力災害対応基礎研修会を開催しました。

 2017年度は、第1(北海道・東北)、第3(東海・北陸)および第5(中国・四国)の各ブロックにおいて開催することとしており、第3ブロックでは、多くの原子力発電所がある福井県において地域の原子力施設の立地や日赤支部・施設の状況に即した研修を実施しました。第1ブロックの同研修会(6/2~3に石巻赤十字病院で実施)と同様に、参加者が所属施設から研修会の開催地までの移動時間を考慮して2日間のプログラムとし、また新しい講義を加えて拡充した内容で実施しました。

過去の原子力災害対応基礎研修会の様子・講義内容
2016年度の原子力災害対応基礎研修


講義を聞く参加者

講義を聞く参加者

 新しい講義の一環として福井県にご協力いただき、プログラムに県の原子力防災対策および原子力災害医療体制についての講義を取り入れることができました。原子力災害対策の講義では、福井県広域避難計画の一環として、①原子力災害対策重点区域(PAZ・UPZ)に基づいた防護措置の実施、②広域避難ルートとスクリーニング・除染計画、③県が進める放射線防護対策施設等について解説いただきました。また、原子力災害医療体制の講義では、県の原子力災害医療体制を構築する原子力災害拠点病院として、福井赤十字病院の役割も紹介されました。
※ 原子力災害対策重点区域として、発電所より概ね5kmを目安とするPAZ、発電所より概ね5~30kmを目安とするUPZが、発電所ごとに規定されている。

 もう一つの新しい講義として、「講義7:原子力災害対応の課題解決に向けた取り組み」を行い、①「原子力災害時における被災者とのコミュニケーション」[PDF]、②「原子力災害時の被災地に居住する職員等の安全管理に関する運用手引き」[PDF]、③「原子力災害時にあなたとあなたの家族の健康を守るために」[PDF] などについての成果物や取り組み事例を紹介しました。原子力災害情報センターでは、今後もこの拡充された時間を利用して日赤原子力災害対策の最新情報や新しい取り組みについて、参加者に紹介していく予定です。

1. 概要


【日 時】 2017年6月16日(土) ~ 17日(日)
【場 所】 福井商工会議所(福井市)
【参加者】 第3ブロック内の赤十字病院の医師、看護師、診療放射線技師、事務職員および支部職員など42名

2. プログラム


2017年度の原子力災害対応基礎研修会プログラム [PDF] はこちらからご覧ください。

また、下記の講義資料が以下の各リンクよりご覧いただけます。
講義4.1:福井県の地域防災計画/広域避難計画(原子力災害編)[PDF]
講義4.2:福井県における原子力災害医療体制について [PDF]

3. 参加者の声


  • 原子力発電所がある県として、救護班要員であると同時に被災者にもなりえる病院スタッフへの、放射線に対する知識を高めるための教育は必須である。
  • 救護班要員として参加していない診療放射線技師も多い中、今回の研修は、赤十字の職員であることを改めて認識することができ、災害時の役割を理解することができた。
  • グループワークを通して、原子力災害時の活動は安全であること、また、活動内容を理解することができた。
  • 看護師として被災者の方と密に接していかなくてはならないので、コミュニケーションについての講義は非常に有用だった。重要性を改めて考える機会になったし、コミュニケーションスキルと正しい知識をもっていなくてはならないと感じた。