連盟総会サイドイベントを日赤が主催
-CBRN緊急対応にどう備えるか-

2015/12/21


サイドイベント登壇者

サイドイベント登壇者

 平成27年12月4日、スイス・ジュネーブで開催された第20回国際赤十字・赤新月社連盟総会(以下、連盟総会)において、日本赤十字社(以下、日赤)は「CBRN(化学・生物・放射能・核)及び技術災害などの緊急事態にいかに備えるか」というテーマのサイドイベントを主催しました。イベントにあたり、パキスタン赤十字社会長が議長を務め、パネリストとして、ベラルーシ赤十字社事務局長、日赤国際部次長、国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)災害危機管理部長、UNOCHA(国連人道問題調整事務所)インタークラスター・コーディネーションセクション担当官が登壇、各国赤十字・赤新月社から約130名の聴衆が参加しました。


「わかりやすいプロジェクト」のメンバー

「わかりやすいプロジェクト」のメンバー

 イベントの冒頭を飾ったのは、福島・東京の高校生・大学生からなる原発事故を学ぶ「わかりやすいプロジェクト」のメンバー3人。「what shall we change?」(私たちは何を変えるべきか?)というテーマで「福島第一原発事故は関係者の対話が不十分だったことによる人的な原因があったのでは。」との見解を述べ、「将来起こりうる様々な災害に対応するためには本音の対話が重要である。」という強いメッセージを投げかけました。
その後、ベラルーシ赤十字社がチェルノブイリ原発事故当時の状況、長期に渡る対応内容や現状を報告しました。続く日赤は、備えがなかったために福島第一原発事故発生時に迅速な対応ができなかった現状や、その反省と教訓を踏まえて策定した日赤ガイドライン、研修の制度化、今後の国際的支援等について説明しました。この二つの重大事例を受け、連盟として、CBRN緊急事態や技術災害対応は、災害マネジメントやレジリエンスの強化など、ガイドライン策定、オンラインツールなども活用し、前もって備えておくことが重要であることが強調されました。


福島県産桃ジュース

福島県産桃ジュース

 また、会場では、福島県と日赤の復興・防災対策等に関する共同宣言に基づき、福島県から無償提供された桃ジュース200本、おきあがりこぼし400個、エコバック、福島県産食品の安全に関するデータなどが配布され、放射能汚染に関しては世界一安心できる桃ジュースを口にした参加者からは「本当においしい。」とのコメントをいただき、福島の復興を実感していただきました。


連盟総会の様子

連盟総会の様子

※連盟総会は、連盟に加盟する190の赤十字・赤新月社の代表(社長・事務局長等)と国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)とで2年ごとに開催される国際会議で、連盟としての決議事項、新規加盟社の承認や各国・地域が抱える人道課題などが議論されます。連盟総会では、本会議とは別に、赤十字が対応する人道課題の分野別に各社の取り組みや課題を共有するためのサイドイベントを開催しています。