福島県知事のIFRC訪問について

2015/08/10

Mr. Uchibori (left) and Mr. Sy (right)
内堀知事(左)、シィ事務総長(右)
 

 福島県の内堀雅雄知事は、7月13日(日本時間14日)スイスのジュネーブにある国際赤十字・赤新月社連盟(以下、IFRC)本部を訪れ、エルハッジ・アマドゥ・シィ事務総長らと会談しました。
 今回の訪問は、3月17日福島県と日本赤十字社との間で署名された「復興と防災対策に関する共同宣言」に基づき実現したものです。福島県とIFRCとの連携強化や風評払拭への協力などについて話し合われました。

内堀知事がシィ事務総長と会談 ~課題解決に向けて連携強化~


 内堀知事はスイスのIFRCを訪れ、日赤をはじめとした海外赤十字社からの支援のお礼を述べるとともに、12月の国際赤十字・赤新月社連盟総会で協議される「原子力・放射線災害における事前対策および応急対応ガイドライン(以下、連盟ガイドライン)」について、福島第一原発での経験や知見を盛り込むように要請しました。

 さらに、内堀知事からは「避難指示を解除されても、人によって、世代によって、家族内でさえも放射線に対する考え方が異なる。加えて、そのような考え方の中に、正しい・正しくないという答えは存在しないため、コミュニティーや家族内ですら、分断が生じてしまっている。赤十字や専門性のある国際機関が中立的・客観的にアドバイスすることで、このような分断が軽減されるのではないかと期待しています。」というお話がありました。

 シィ事務総長からは「日本はこれまで、世界中の災害の被災者を支援してきました。震災時もその恩返しとして世界中から支援が集まったのです。赤十字は“お互いに助け・助けられる組織”です。昨年10月、福島訪問時にも人々の連帯・規律・リーダーシップなど、困難な課題に取り組む姿勢にとても感銘を受けました。福島を通じて得た様々な経験が連盟ガイドラインに盛り込まれるでしょう。」というお話がありました。

 会談の後半、内堀知事からIFRCへ、困難にも負けず復興に取り組む福島県の姿を重ね合わせた「起き上がり小法師(こぼし)」が贈られました。

 シィ事務総長から福島県への励ましのメッセージとして「震災当時の課題や事実に向き合う事は、勇気のいることです。だからこそ、誠意をもって、これから先の信頼への道のりを根気強く歩んでいってください。」という言葉が贈られました。

 会談終了後、内堀知事は「シィ事務総長はとても暖かい方です。お人柄に魅了されました。」とコメントされ、今回の訪問に満足されたご様子でした。

 

復興の現状を世界に発信 ~内堀知事が「福島の未来に向けた挑戦」について説明~


Mr. Uchibori speaking at the seminar
セミナーに登壇した内堀知事
 
Sushi using Fukushima’s original rice; sake brewed in Fukushima
福島県産米を使用した寿司と福島県産酒

 内堀知事がスイス滞在期間中、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部と福島県が共催でのセミナーと交流会を開催しました。内堀知事は、各国政府代表部大使や国際機関関係者らに東日本大地震と福島第一原発事故からの復興の現状を説明し、風評払拭と風化防止への協力を求めました。
 
 
 
 
 セミナー後に開催された交流会では、福島県のオリジナル米である「天のつぶ」を使った寿司や福島県産酒が振舞われました。